2017年1月19日(木)  不妊

潤滑ゼリーとは?


潤滑ゼリーとローションの違い

潤滑ゼリー(潤滑ジェル)とローションを同じようなものと思われている方は多いだろう。しかし、この2つは厳密に言うと異なるものだ。

・潤滑ゼリー:女性の膣内に注入して滑りを良くする。
・ローション:身体全体に塗布して使用する。

簡単に違いをまとめると、体の中か外かどちらかに使用するものだ。そのため、成分的にも違いが出てくる。

基本的には、両製品とも口に入ったとしても無害な成分になっているが、潤滑ゼリーの方がより成分がこだわられており、食品系の成分が利用されている。

また、開発目的に関しても異なる。そのため、何の目的に利用したいのか等を、きちんと把握した上で製品を選ぶべきだ。もし、性交時の痛みの緩和や濡れにくい体質の場合であれば、迷わず「潤滑ゼリー」を選ぼう。

潤滑ゼリーを使うと妊娠しにくくなる?

あくまでも、学者が実験室の中だけで精子の動きを調査した結果にはなるが、市販で販売されている潤滑ゼリーで実験をした結果、精子の動きが鈍くなる・動かなくなる、というような結果が出ている。

理由としては、その潤滑ゼリーは「精子が活動しやすい環境ではない」からだ。ここでいう精子が活動しやすい環境というのは、下記の3点があげられる。

・phが弱アルカリ性
・粘度が抑えられている
・浸透圧が精液や頸管粘液とほぼ同等である

そのため、精子の活動に対する「浸透圧・ph・粘度」が考慮されていない市販の潤滑ゼリーを使用すると、妊娠しにくくなるという考え方が広がったのだ。

そこで、アメリカのある不妊治療の専門家達が、実際に妊活を行っている方々に潤滑ゼリーを使用してもらい、妊娠率について調査したデータがあるそうだ。

潤滑ゼリーの調査データ

結果的には、潤滑ゼリーを使用している・使用していないに関わらず、妊娠率はさほど差はなかったそうだ。考えられる理由としては、子宮口まで潤滑ゼリーが達していないということと、自然妊娠が可能な状態の方々だったということだ。

ただ、この調査には、不妊症の方や高齢妊娠のことなどは考慮されていない。あくまで、特に問題がなく自然妊娠が可能な夫婦の条件であることが予想される。

しかし、現代は「晩婚化・高齢出産」が本当に多い。この現代の条件下ではおそらく、潤滑ゼリーの利用結果は、「実験室の中だけで精子の動きを調査した結果」と同じようなことになりかねないだろう。

精子の活動を考慮されていない潤滑ゼリーを使うことによって

「晩婚化・高齢出産」のこの時代で、不妊症で悩まれている方は増加の一途をたどっている。

この状況で、精子の活動を考慮されていない潤滑ゼリーを使用することは、ただでさえ加齢などで弱くなっている精子を、考慮されていない潤滑ゼリーでさらに弱まらせてしまい、妊娠率を下げてしまうことに繋がりかねない。

実際、実験室内での精子の活動は鈍くなっているのだ。

膣内環境の悪化が精子を殺し、妊娠の可能性を下げている

膣液は、膣周辺から分泌される「バルトリン腺液」と「頚管粘液」の2種類で構成されている。
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バルトリン腺液は、膣内を清潔に保つため酸性になっており、自浄と潤滑の役割を果たす。
頚管粘液は弱アルカリ性で若干糸を引く程度のサラッとした液体で、子宮から分泌され精子を子宮口に吸い込む役割を持っている。

また、膣内環境の悪化は、ストレス・加齢・ホルモン異常などによって、バルトリン腺液の酸性度が強くなり、もともと弱アルカリ性の液体の中でしか生きる事が出来ない精子を殺してしまうのだ。

性交後に行うフーナーテストで不良の診断を受ける多くは、この膣内環境の悪化が主な原因なのだ。

精子を殺さない膣内環境への対策

膣内の酸性度を排卵日周辺日だけ弱める為、精子が生存しやすい環境にする「妊娠向けの潤滑ゼリー」を使用する事が自然妊娠の可能性を高める。

特に精子に問題がないのに、原因不明でなかなか妊娠できないカップルの多くが、この頸管粘液と膣内環境が原因だと言われている。

フーナーサポート潤滑ゼリーなど、適切な製品を使用することで自然妊娠の確率を高め、フーナーテストを良好に導くことが可能なのだ。

妊娠を目的とした潤滑ゼリーの選び方のまとめ

  1. 成分が弱アルカリ性であること
  2. 液体の硬さ(粘度が300以下であること)
  3. 浸透圧が頸管粘液と精液と同等に作られている
  4. 容器の形状

妊娠目的の潤滑ゼリーと一般的な潤滑ゼリーの違い

jelly_01・一般的な潤滑ゼリー
主に「濡れにくい」という女性が使う潤滑ゼリー。
スムーズな性交を求めるカップルがいるが、安価で、性風俗などに利用されるような潤滑ゼリーを使用することは、殺菌成分や防腐剤が多く、また滑りだけに重点が置かれている。
そのため、粘土が硬く、子宮口にフタをしてしまう。
jelly_02・妊娠目的の潤滑ゼリー
妊娠目的の潤滑ゼリーは、人工頸管粘液と同じ成分で再現され、精子を殺す成分は入っていない。
そのため、潤滑の役割を果たしながら精子を膣内で長生きさせ、活発に動き回れるために粘度も柔らかい。さらに、頸管粘液と同じ弱アルカリ性のため、膣内の酸性度を中和させ、吸い込むように子宮口に精子を導いてくれる。
妊娠目的の潤滑ゼリー
ph値 弱アルカリ性 酸性または中性
理由 精液や頸管粘液と同じ弱アルカリ性にすることで精子を元気に長生きさせるためだ。 性風俗などでの使用を目的として製造されていることが多く、抗菌作用が強く精子を弱らせる成分が配合されている。
粘度 柔らかい(粘度300未満) 一般的に硬いものが多い
理由 精子が膣内で自由に泳ぎまわれる為 滑りを目的として製造されている為
浸透圧 精液と頸管粘液の浸透圧の差を無くす浸透圧を採用 記載なし製品が多い
理由 精子が子宮口に入り込むために最も重要な精液と頸管粘液との間に「液体の壁」を無くす為
容器形状 抗菌使い切りスティック ボトル、チューブボトルタイプ
理由 使用時の雑菌の繁殖を抑えるため1回づつの抗菌スティックで無菌状態が保てる為、成分内に保存料や抗菌剤がほとんど必要ない。 開封状態で手などに取って使用するため、雑菌が繁殖しやすいため、抗菌剤や保存料を多く使用する必要があり、結果、精子を殺してしまう。

 

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妊娠目的の潤滑ゼリー

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