2024年11月21日(木) 【不妊治療全般】
クロミッド使用時の基礎体温測定方法とは?
クロミッドを使うと体温が上がる?
クロミッドはホルモン分泌をコントロールし、排卵を誘発させる薬だ。そのため、排卵を誘発するためのクロミッドを使うと、低温期のはずなのに急に体温が上がって驚く人が多い。
これは、クロミッドを使う必要のある女性がもともと排卵障害の素因を持っていたからなのだ。
不妊治療成功者の症例
イースタティックミネラルES-27により卵子・精子のミトコンドリアの質を改善
それまでは生理が終わっても体温が低いままだったのが、薬の効果できちんと排卵が起こるようになったために、つられて体温が上がっているという状態なのだ。
あまり神経質にならなくても大丈夫?
なにか体に異常が起きて、妊娠を危うくしているというわけではない。基礎体温表のグラフがいつもとは違う線を描いてもあまり気にする必要はない。
それよりも、基礎体温を測ることをやめてしまうことのほうが問題なので、今まで通り毎朝決まった時間に測定しよう。ただし、念のため医師にこのことを相談し、卵胞チェックを受けて問題がないことを確認することは必要である。
クロミッドは健康保険適用
クロミッドは自力で排卵することの難しい患者さんにとって、救世主のような存在だ。健康保険が適用されるので費用も安く済み、何かとお金のかかる不妊治療中にはとても助かる(ただし、その月の限度数を超えた場合は実費)。
ただ、人によっては次のような副作用が出る可能性があるので、使用中に体の不調を感じた場合は早めに医師の診察を受けてほしい。
主な副作用
・下腹部のハリや痛み
・吐き気
・頭痛
・ほてり
・イライラ感
・倦怠感
・目のかすみ
特に、下腹部のハリや急激な体重増加、尿量の減少がみられる場合はOHSS(卵巣過剰刺激症候群)の可能性があるので注意が必要だ。
重症化すると腎機能の低下や血栓症などの合併症が起こり、命の危険に晒されるので、我慢せずすぐに病院へ行こう。
より妊娠しやすいカラダにするために
クロミッドを使って排卵を促し、妊娠確率をあげることは、不妊治療において大切なことだ。
しかし、それだけでは「より妊娠しやすいカラダ」に繋げるには役不足だ。もちろん、妊娠の基礎である排卵日のタイミングやホルモン分泌の促進なども大切ではある。
だが、根本的な部分である「卵子」「精子」の質の向上=妊娠力のアップが最も重要なのだ。そのためには、規則正しい生活が欠かせない。
生活習慣・食事などの改善
夜更かしや添加物だらけの食事、運動不足、喫煙、アルコール、ストレスが当たり前になっている人は、少しずつ生活を変えていこう。
寝る時間を一時間早めたり、自炊の回数を週に1、2回増やしたりするだけでも効果はある。
精子や卵子の質の向上
卵子と精子にはその機能を十分に発揮させるための細胞器官が備わっている。それは「ミトコンドリア」と呼ばれるエネルギー製造装置のような器官だ。
しかし、このミトコンドリアは体に良くない生活を続けていると徐々にその数は減少し、必要なエネルギーを作り出すことができなくなってしまう。そして、卵子と精子の妊娠するための機能が正常に働かなくなるのだ。
では、いかにして妊娠するための機能を保たせるのか。
ミトコンドリアの活性化
卵子や精子のエネルギー製造装置の役割を担っている「ミトコンドリア」を元気にさせることが一番の近道だ。
方法としては、早寝早起きなどの規則正しい生活、栄養バランスのとれた食事、適度な運動などがあげられる。
日頃の生活を整え、ミトコンドリアを増やす体づくりを意識していきましょう。