2024年11月21日(木)  不妊治療全般

クロミッドでうまく採卵出来ない人の特徴とは?

クロミッド

排卵誘発剤クロミフェンの商品名である。比較的体への負担が少ない薬なので多くの婦人科で使用されており、不妊治療においては世界的に最もポピュラーな薬のうちの一つだ。

不妊治療成功者の症例
イースタティックミネラルES-27により卵子・精子のミトコンドリアの質を改善

しかし、中にはクロミッドを服用しても予定通り採卵に至らない人もいる。何が原因で、また、どのような人が該当しやすいのだろうか?

考えられる原因

卵胞が予定通りに破裂しない

通常は20㎜ほどで破裂して排卵されるのだが、卵胞壁に守られたまま30㎜近くまで育ってしまい、そのまま出てこられなくなることがあるのだ。
このような状態になったら、いったん治療を中止してまた次の機会を待とう。

体が薬に慣れてしまっている場合

クロミッドを使った治療が長引き、体が薬に慣れてしまうことがある。
もともと、クロミッドは半年ほど使用したら次の使用までにしばらく期間を空けなければならないと決まっているので、この場合もやはり一度治療を中断する必要がある。
ちなみに、期間を空けなくてはならないのは、副作用で子宮頸管粘液が減少したり、子宮内膜が薄くなったりするからだ。
子宮頸管の粘液が少ないと精子が通りにくくなるし、子宮内膜の厚みが足りないと受精卵は着床できない。

女性ホルモンの分泌量が少ない

女性ホルモンの分泌量が少ない人もクロミッドが効きにくくなる。なぜなら、女性ホルモンが少ないということは、卵子の成熟度が低いという証拠だからだ。
質の良い卵子が育っていれば、それをなんとか排卵させようと卵胞も頑張ってくれるのだが、あまり質の良くない卵子の場合は排卵させるだけの力を持ちにくくなる。

質の良い卵子を育てるには

クロミッドによって排卵させて妊娠確率をあげることは、妊娠・出産において大切なことだ。しかし、それだけでは「質の良い卵子を育てる」ことに繋げるには役不足だ。
根本的な部分である「卵子の質の向上=妊娠力のアップ」が最も重要なのだ。そのためには、規則正しい生活が欠かせない。

生活習慣・食事などの改善

夜更かしや添加物だらけの食事、運動不足、喫煙、アルコール、ストレスが当たり前になっている人は、少しずつ生活を変えていこう。
寝る時間を一時間早めたり、自炊の回数を週に1、2回増やしたりするだけでも効果はある。

精子や卵子の質の向上

卵子と精子にはその機能を十分に発揮させるための細胞器官が備わっている。それは「ミトコンドリア」と呼ばれるエネルギー製造装置のような器官だ。
しかし、このミトコンドリアは体に良くない生活を続けていると徐々にその数は減少し、必要なエネルギーを作り出すことができなくなってしまう。
そして、卵子と精子の妊娠するための機能が正常に働かなくなるのだ。では、いかにして妊娠するための機能を保たせるのか。

ミトコンドリアの活性化

卵子や精子のエネルギー製造装置の役割を担っている「ミトコンドリア」を元気にさせることが一番の近道だ。
方法としては、早寝早起きなどの規則正しい生活、栄養バランスのとれた食事、適度な運動などがあげられる。日頃の生活を整え、ミトコンドリアを増やす体づくりを意識していきましょう。

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