2024年12月4日(水) 【卵子対策】
排卵誘発剤のリスクとその対策法とは?
排卵がうまくいかず、なかなか妊娠できない人にとって、排卵誘発剤はとても心強い味方であり、治療が目的の場合、健康保険も適用されるため、費用の面でも負担が少ない。
しかし、その一方で排卵誘発剤の種類や患者さんの体の状態によって、深刻な副作用が起きる心配もあるため、今回は、使用に伴うリスクと、その対策法について調べてみた。
不妊治療成功者の症例
イースタティックミネラルES-27により卵子・精子のミトコンドリアの質を改善
排卵誘発剤で起こりうる副作用
OHSS卵巣過剰刺激症候群
卵巣が膨れて腹水や胸水を引き起こすもので、重症化すると腎不全や血栓症などの合併症が起きることもある。
子宮頸管粘液の減少
精子をうまく子宮まで通過させることができない。
子宮内膜が薄くなる
受精卵の着床率が低下する。
一度に複数の卵子が排卵される
多胎妊娠となり、赤ちゃん一人ひとりがうまく成長できない。
このように、排卵をサポートする力を発揮する一方で、妊娠を妨げる結果となる副作用も起こりうるのが排卵誘発剤の難しいところだ。
対策
患者さんの体の状態をみながら投与期間の間隔を空け、いったん中止し、また次の周期まで待つなどの方法があるが、ギリギリまで卵巣を刺激することがこの成功させる近道であり、ある程度のリスクは覚悟しておかなければならない。
ただ、結局は程度問題であることも事実で、たとえばOHSSで布団から起き上がれないほど体調が悪化しているのに「妊娠のため」と我慢し続けるのは厳禁だ。
普通に生活を営めないほどの副作用が起きているのであれば、無理をせずに別の方法を選択する勇気も持ってほしい。