2024年12月4日(水) 【流産 不育症】
流産原因のほとんどが染色体異常の理由とは?
流産とは
妊娠22週までの時期に何かしらの原因で胎児が育たなかったり、死んでしまうことを「流産」と言う。
妊娠12週未満(3カ月以内)の早い時期に起こることが多い。この時期の流産は、胎児側の染色体異常の原因多く、流産全体の約60%を占める。
頻度としては、約10~15%が流産するとの統計もあり、約8人に1人の割合で多くの女性が経験するため、決して他人ごとではない。
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原因
1.受精卵の染色体異常
偶発的な染色体異常、加齢、夫婦どちらかか両方の染色体異常
2.内分泌異常
黄体機能不全、高プロラクチン血症
3.免疫異常
抗リン脂質抗体症候群、HLA相同性
4.子宮異常
弓状子宮、双角子宮、子宮筋腫など
5.感染症
クラミジア、ウイルス
6.合併症
甲状腺機能亢進症、糖尿病、膠原病、血液凝固能亢進など
7.その他
流産の因子は一つではないが、受精の瞬間から「流産するかしないか」がほぼ決まっている。そのため、妊娠初期の仕事・運動などが原因で流産することは、ほぼない。
染色体異常の理由
染色体異常の原因は、両親からの遺伝だけではない。
主に挙げられる理由として、加齢・生活習慣・ストレスなどによる卵子や精子の劣化(老化)などである。
卵子の劣化は、卵子が作られてから精子と出会うまでに長い年月がかかるため、この間にいろいろな影響を受けてしまう。
そのため、卵子自体も少しずつ変化してしまう。この変化を俗に「卵子の老化」「卵子の劣化」と言われる。
高齢になるほど「卵子の老化」は進んでいるため、流産する確率が高くなる。また、染色体異常が原因の流産も増え、ダウン症など先天性の疾患を持つ子どもも増えていく。
染色体異常は、20歳代は約1/500人、40歳を越えると約1/50人だ。45歳では約1/20人とさらに増加してしまうのだ。