2024年11月22日(金) 【男性不妊】
男性不妊の原因とは?
男性不妊の原因と種類
男性不妊の原因の約90%が「造精機能障害」だと言われている。造精機能とは、精子をつくり出す機能であり、この機能自体に問題が起こることで、精子を作れなくなる状態になるのだ。
一度の射精で精子数は数億とされており、そのうち子宮の前で99%が死滅し、子宮にいる精子は数十万以下となる。そして、卵子の周囲まで到達できるのは数百以下とされている。
そのため精子数が少なかったり、運動性に乏しい精子は卵管に到達することができず、妊娠できない原因となる。
主な原因
・停留睾丸
・おたふく風邪
・糖尿病
・飲酒・喫煙
・性病
・性交障害
・原因不明
造精機能障害の種類
・無精子症
造精機能障害の中で最も重い種類で、精液中に精子が1匹もいない状態で「閉塞性無精子症」と「非閉塞性無精子症」に分けられる
・乏精子症
精液内に精子は存在するが、精子数が少ない状態
・精子無力症
精子数は正常だが、その精子の運動率が悪い状態
その他の種類
・精索静脈瘤
精索と呼ばれる部分の静脈に瘤ができた状態
・先天性精管欠損
生まれつき精管がなく、精子が精巣内に閉じこめられた状態
・膿精液症
前立腺や精嚢などの炎症により、精液中に白血球が増加し、精子の運動率を低下させる状態
・無精液症
精液が造られない状態
・逆行性射精
精液が尿道に送られず、膀胱に逆行する状態
・勃起不全(ED)
性交時に十分な勃起が得られない・十分な勃起が維持できない・満足な性交が行えない状態
・膣内射精障害
膣内で射精することが難しい状態
何らかの問題を持っている
男性不妊で悩まれている方は、上記のように、精子になんらかの問題を持っていることが多いようだ。そのため、「人工授精」「体外受精」とステップアップすることもあるのだが、どうしても経済的な負担が重くのしかかる。
しかし、あきらめるのはまだ早い。
自分でも努力次第で「質の良い精子」を作ることが出来るかもしれない。では、いったいどのような対策があるのだろうか。
精子の運動率向上
当然、食事の栄養バランスはとても大切だ。なかでも、質の良い精子を作るもとになるといわれるのが亜鉛やビタミンEである。
「亜鉛やビタミンE」は、牡蠣やアーモンドなどに多く含まれているが、食事から十分に補給しづらい場合は、サプリメントを利用するのも一つの方法だろう。
そして、現代人特有の悩みともいえる「ストレスや運動不足」の解消に努めてほしい。少しぐらいのストレスなら、気持ちにハリを持たせるためにも必要だが、過剰なストレスは細胞をサビつかせ、老化を早める。これが精子力の低下にも影響する。
では、どのようにして精子を元気な状態にしていくのか。
そのひとつの方法として、「ミトコンドリアを元気にさせること」が効果的だ。
ミトコンドリアは体全体の細胞はもちろん、精子の生殖機能を働かせる細胞にもエネルギーを生産・配給する働きがある。筋肉を鍛えれば、体内に存在する細胞へエネルギーを生産・配給する「ミトコンドリア」の数も増えて一石二鳥だ。
また運動不足により血流が悪化すると、精子を作るのに必要な酸素や栄養素が行き届かなくなってしまう。そうなると精子の質も悪くなってしまうため、毎日少しずつでも運動するように心がけよう。