2024年11月23日(土) 【男性不妊】
男性不妊の原因1位は?
男性不妊の原因の9割を占めるのが「造精機能障害」だ。これには主に次の3種類の症状がある。
主な症状
■ 無精子症
精液の中に、精子が全く見当たらない状態。数を増やしたり、運動能力を上げたりといった対処で解決できないので、造精機能障害の中では最も深刻なものとなる。
無精子症は、精巣の中で精子が作られているにも関わらず、精子の通り道が塞がれていることから受精が成立しない「閉塞性無精子症」と、精子自体が存在しない「非閉塞性無精子症」の2つに分類されている。
外科手術によって精子の通り道を作ったり、ほんの少しでも精子が見つかれば、それを取り出して顕微授精させたりするなどの対応をとる。
■ 乏精子症
精子は作られているものの、極端に数が少ない状態。ほんの少し基準を下回る程度であればタイミング法が成功するケースもあるが、ほとんど見当たらない場合は人工授精や体外受精を行う必要がある。
■ 精子無力症
精子の数には問題がないけれど、質が悪く、あまり元気ではない状態。数々の困難を乗り越えて卵子の元にたどり着くには精子に十分な運動能力があることが必要なので、性交を繰り返してもなかなか妊娠に至らない。
原因はほとんどが先天的なものであると言われているが、大人になってからのおたふく風邪や喫煙なども影響を与えるので、予防接種をしたり禁煙をしたりして発症を防ごう。
精子の質を上げる努力が必要
精子の数や運動量に問題がある場合は、上記ような対処法に加えて精子の質を上げる努力をする必要がある。
亜鉛やビタミンEは精液を作る元になる栄養素なので、食事のメニューを工夫したり、サプリメントを利用したりして積極的に摂取しよう。
また、生殖細胞を活性化させる力を持つミトコンドリアの数を増やすことも重要だ。ミトコンドリアは規則正しい生活によって作られるので、早寝早起き・栄養バランスのとれた食事・適度な運動を心がけよう。
筋肉の中にミトコンドリアは多く存在するので、筋力トレーニングを日課にすると良い。