2024年11月24日(日) 【男性不妊】
精子の寿命と精子力とは?
男性不妊で悩まれている方は、精子になんらかの問題を持っていることも多いという。
精液の中に精子がゼロの状態である「無精子症」や、膣内での射精がうまくいかない「膣内射精障害」など症状は様々だ。
そのため、「人工授精」「体外受精」「顕微授精」とステップアップすることも多いのが、どうしてもその分経済的な負担も重くのしかかる。
しかし、あきらめるのはまだ早い。
精子の寿命と生き残りレース
一回の射精で精子は3ml中に約4億匹、でも子宮口にたどり着き卵管へ到達するのはたったの100匹
精子が卵管にたどり着くには、なんと40000分の1の確率であるという事だ。では、どうしてそれだけ多くの精子が膣内で死んでしまうのだろうか?
精子の寿命は膣内では4時間程度、卵管に入ると2日程度生きる事が出来る。
膣内の液体(バルトリン腺液)は精子にとって過酷な「酸性環境」で寿命は約4時間、卵管内の液体(頚管粘液)は精子にとって好都合な「弱アルカリ性環境」で2日程度。
膣内に射精された精子はすぐには卵管に入り込む事が出来ない。膣内のバルトリン腺液内で40000倍の生き残りレースが行われる。
精子の活動は、日常の心がけで改善する
精子に何らかの問題を生じる原因の中には先天的なものもあるが、後天的なものが大半であるといわれている。
例えば、過度の飲酒や喫煙、不規則な生活などでストレスが蓄積され、精子に影響してしまうというもの。このような、後天的な原因の場合、本人の努力によって改善することは十分に可能である。
精子力を向上させるには
精子力を上げるには、ミトコンドリアの存在が欠かせない。
ミトコンドリアはもともと、人間の体内に備わっている細胞器官で、エネルギーを放出して卵子や精子にそのエネルギーを与え、卵子と精子の生殖機能を促すという重要な役目を担っている。
しかし、これもやはり年齢とともに減少してしまうので、意識して数を増やしていく必要があるのだ。
ミトコンドリアは、早寝早起き・栄養バランスのとれた食事・適度な運動など規則正しい生活によって作られる。筋肉の中に多く存在するので、特に筋力トレーニングを日課にすると良いだろう。