2019年5月24日(金)  体外受精

受精から胚盤胞になる流れと期間とは?

胚盤胞とは

体内から取り出した卵子と精子は、人工的に受精させてそれが細胞分裂を始めると「胚」となる。そして、2分割 → 4分割というようにどんどん分裂していき、16分割まで進むと細胞同士がぎゅっと密着して内部に液体がたまり始め、次第に透明帯が薄くなって全体的に大きくなる。

この状態を「胚盤胞」と呼ぶが、自然妊娠の場合の着床時期と重なる為、胚盤胞の移植はより自然に近い形であるといわれている。
ちなみに、受精卵が胚盤胞になるまでにかかる期間はおよそ5~6日間ぐらいだ。ここまで育つのを待つか、それとももっと早い「胚」の段階で移植をするかはその時の患者さんの希望や、体の状態によって決まる。

それぞれにメリット・デメリットがあり、胚盤胞まで育つのを待てばそこまでは順調に成長したことを見届けられるが、万が一胚盤胞まで育たず移植がキャンセルになってしまえば「胚」の段階なら使えたはずの卵が無駄になってしまう。
どちらの方法を選ぶかは医師と相談しながら慎重に決めよう。

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胚盤胞移植は多胎妊娠を防止できる?

胚盤胞の移植では「多胎妊娠を防ぐことができる」という説が有名であるが、これにはまだ多くの疑問が残る。
おそらく、質の良いものを1個だけ移植することで「多胎にはならない」としているのだろうが、自然に妊娠した場合に比べるとそこから一卵性の双子ができる確率は10倍程度に跳ね上がるのだ。

双子の中でも一卵性は特に母体への負担が大きく、胎児の発育にも影響が出やすいので、こうした可能性があることも考慮して方針を決めてほしい。
近年、培養液の開発によって実現可能となった胚盤胞移植であるが、非常に高度な技術を要するため失敗も多い。特に年齢の高い患者さんにとっては一つひとつの胚が大変貴重なものなので、メリット・デメリットをよく理解した上で治療に臨もう。

より着床率を上げるためには

男性は精子の運動量を活発にさせ、女性は胎児を育てられる体内環境を整えることが不可欠だ。そのためには、女性は卵子の老化、男性は精子の老化に気をつける必要がある。

近年では、不妊治療も進歩し、様々な方法がある。また、漢方薬やサプリメントも出ている。ホルモン環境・卵子と精子の老化を改善させ、より妊娠力を底上げすることも、高齢妊娠・出産において大切なことだ。

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