2024年11月21日(木) 【体外受精】
胚盤胞からグレードの良い受精卵へ育てる方法とは?
初期胚のグレードとは
受精卵は、2分割→4分割→8分割と分裂し、約5日目に「胚盤胞」と呼ばれる着床直前の状態になる。初期胚は、受精後2~3日目の状態を呼ぶ。
また、グレード数が小さいほど質が良く、グレード4の受精卵より、グレード1の受精卵の方が良い受精卵ということになる。
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胚盤胞のグレードとは
近年、培養液の開発が進み、初期胚を「胚盤胞」の状態まで培養が出来るようになった。
より質の良い胚の移植が可能になり、着床率の向上と移植個数抑制につながる。それは多胎妊娠を防ぐことにもなるのだ。
また、初期胚移植と胚盤胞を組み合わせた「二段階胚移植法」があり、この方法は反復不成功例にも有用だ。
胚盤胞の場合は、グレード数が大きいほど質が良く質のよい受精卵になる。
胚盤胞のグレードの基準は、成長スピードが目安になる。そのため、同じ期間内により成長している方が質の良い卵になる。
これらの状態を、A~Cの3段階に分けてグレードを決定する。グレードの良いものほど妊娠率は上がるということである。
グレードの良い受精卵を得るには
卵子の質を高めるため、ミトコンドリアの数を多く増やしていくことが有効だと言われている。そのためには生活改善の見直しや、適度な運動を心がける必要がある。
年齢を重ねる程に体力が低下するなどの現象があるように、卵子・精子も老化や卵子の数なども減少していく。卵子の質の決定は、実年齢ではなく卵巣年齢が関係しており、若くから卵子の数が減少していることもあり得る。
年齢に囚われることなく、出来るだけ一つ一卵子の質を高めるため、ミトコンドリア細胞を元気にしてあげることが望ましい。