5分で読める胚移植成功の秘訣

胚移植とは

体外受精で採卵した卵子に精子を受精させ、受精卵を子宮に戻すことを胚移植といいます。
多くの良好な受精卵を同時に移植すれば妊娠率が上がる一方で多胎の可能性があります。

卵子の胚分裂

胚移植は採卵した卵子を受精させ、正常に胚分割した受精卵だけを子宮に戻します。
卵子のエネルギーとなるミトコンドリアが正常な胚分割を促進します。

凍結融解胚移植

受精卵を胚盤胞まで培養し、凍結します。
胚移植の当日に融解(溶かし)し胚を子宮にもどします。
新鮮胚移植と凍結融解胚移植では凍結融解胚移植のほうが子宮環境を整える時間があるため妊娠率が高く、流産率が低いと言われています。

胚移植のスケジュール

凍結胚移植には自然周期胚移植とホルモン補充周期胚移植があります。

・自然周期

ホルモン補充を行わず、自然排卵後に移植する方法。月経周期が安定しており、自然に子宮内膜が十分な着床環境に育っていることが条件となる。

ホルモン剤を使わないが、着床に適した時期にずれが起こってしまう場合があるため、最適な移植タイミングを決めるための通院回数が多くなる。

・ホルモン補充周期

自然な排卵を抑え、卵胞ホルモンと黄体ホルモンをコントロールして子宮内膜を育てて移植する方法。

月経周期が不安定な方は、子宮内膜が十分な着床環境に育ちにくい場合が多いため、ホルモン補充周期の方法が適応されることが多い。
さらに、ホルモン補充によってコントロールしているため、胚移植スケジュールも立てやすくなる。

胚移植の成功率

新鮮胚移植と凍結胚移植の妊娠率を比較すると、凍結胚移植の方がその数値は高い。
その理由は、子宮内膜が十分な着床環境に育っている状態で胚移植ができるという点だ。

日本産婦人科学会が発表している平成23年度の治療データでは、新鮮胚を用いた移植あたりの妊娠率はART全体で21.9%、妊娠数は14,255。
それに対し、凍結胚を用いた移植あたりの妊娠率は33.7%と凍結胚移植のほうが成功率が高くなっている。

胚移植の前に採卵によって「質の良い卵子」が取れるかが成功の鍵

胚移植ができるかどうかは受精卵のグレードと胚移植時の子宮の状態で決まります。
卵胞を育て採卵時に多くの質の良い卵子を取れるかが、胚移植成功の確率を高めることができます。

体外受精成功者479人のアンケートでは月経から採卵までの間に、ご自身で卵子の質を高めるための努力をされていました。