2024年11月22日(金) 【不妊治療全般】
AGEは不妊治療の失敗要因でもある?
AGEは、終末糖化産物(Advanced Glycation End Products)と呼ばれ、「タンパク質と糖が加熱(糖化)されたことでできる物質」だ。この物質は体内でつくられたり、食事から体内に入ることで蓄積されていく。
AGEとは
AGEは「老化を早める原因」とも言われ、AGEの蓄積が多い場所ではその強い毒性によって、骨や内臓など全身に深刻な病気を起こさせる。そのため、AGEを溜め込まない生活習慣は重要だと言える。
不妊治療成功者の症例
イースタティックミネラルES-27により卵子・精子のミトコンドリアの質を改善
AGEが溜まる原因
AGEが蓄積される原因には、2通りのパターンがある。
1つは食事から体内に入るパターン。卵や牛乳などのタンパク質と、小麦粉などの糖を混ぜて加熱した料理などを食べた時である。代表的なものにホットケーキがあげられ、キツネ色の箇所に最もAGEが含まれている。
2つ目は体内でつくられるパターン。血中内の過剰なブドウ糖が細胞や組織のタンパク質と結びつき、体温の熱によって「糖化」が起こり生成される。
特に、食べ過ぎなどで糖や炭水化物を余分に摂り過ぎた場合などは、体内の血糖値が高い状態が長く続きやすいため、AGEがつくられやすい。
ほとんどのAGEは、消化時に分解されるが、一部のAGEは排泄されずに体内に蓄積されていく。
AGEの影響
タンパク質は全身に存在する。そのため、AEGがどこのタンパク質と糖化するかにより、引き起こす病気が異なってくる。
たとえば血管に蓄積した場合、血管の弾力がなくなり血栓ができやすくなる。動脈硬化を招くのはそのためだ。
また、「AGEの蓄積と不妊の関係性」も明らかになっている。
その研究は、体外受精を受ける女性を対象に体内のAGE値を測定する方法で行われた。その結果、AGE値が高値だった場合、体外受精の治療成績は悪化することが判明している。
AGEを溜めないために
AGEは、暴飲暴食でも蓄積しやすくなってしまうため、健康的な食生活を心がけよう。もちろん、それ以外にも適度な運動や十分な睡眠など、生活習慣の改善も忘れてはならない。
一口30回程度を目安に良く噛む / ゆっくり食べる / 野菜・海藻類 → 肉・魚 → ご飯・パンの順に食べる / 栄養バランスの良い食事 / 腹八分目 / 甘いものは食後 / 食後(20~30分後)の軽い運動 / ストレスの解消 など
食後(20~30分後)の軽い運動 / ストレス発散 / 十分な睡眠の確保 / 禁煙 / 過剰な飲酒を避ける / 暴飲暴食は避ける など
夫婦一緒に、日々の食生活・生活習慣を整え、妊娠しやすい身体作りを心がけて欲しい。