2024年11月22日(金)  男性不妊

男性不妊の治療方法とは?

男性不妊の治療

「男性不妊治療」は、まだ世間に認知されていないようだが、医療技術が進んできている分野なのである。夫婦で協力する妊娠・出産だからこそ、不妊治療も夫婦で協力し合うことが最も大切だ。

女性側の治療も男性同様、精子数・運動率によって治療内容は異なってくる。そのため、二人で検査を受けることで、心身ともに治療の負担を軽減させられるうえ、治療期間も短時間で抑えられる可能性が高まる。夫婦の妊娠力をアップさせるために、男性の協力は不可欠である。

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では、男性不妊の治療方法は何があるのか。まずは、原因に応じて薬物療法・タイミング法・人工授精・体外受精・外科手術のどれかが選択される。症状やカラダの状態によって様々な方法や組合せがあるため、必ず担当医と相談し、納得のいく治療を行うべきだ。

主な症状の治療法

造精機能障害(乏精子症、精子無力症、無精子症、無精液症)

症状の度合いにもよるが、人工授精・体外受精・顕微授精が選択される。原因によっては、漢方薬やホルモン補充薬などの薬物療法も選択される。また、精子が精液から見つからない場合は、精巣・精巣上体などから精子を回収し、顕微授精などが選択される。

精子不動症

精子はいるが全く動いていない状態を言う。生きている不動精子のみを選別し、顕微授精を選択することになる。

性機能障害(EDなど)

勃起障害、勃起不全と言われる。主に、勃起に関する異常になるため、バイアグラを用いた薬物療法が選択される。また、ご自身で採精した精子を用いて人工授精も可能だ。しかし、どうしても射精できない場合は、精巣・精巣上体などから精子を回収する手術が必要になる。

精管通過障害

精巣で精子が作られているが、精液の中の精子が極めて少ない障害である。そのため、障害箇所の手術や、精巣・精巣上体などから精子を回収して顕微授精などを選択される場合もある。

逆行性射精

精管を通るはずの精液が、膀胱内に射出される状態である。この場合、膀胱内の精子を回収し、体外受精か顕微授精のどちらかが選択される。

奇形精子

奇形精子の中でも、頭部が奇形の場合は卵子と受精することができない。そのため、精巣・精巣上体などから精子を回収する。それでも奇形の場合は、精巣精子を回収する。もし、精巣精子も奇形の場合は、後期精子細胞を回収する。このどれかが回収できれば、顕微授精が選択される。

性感染症

性行為によって感染する性病で、クラジミア感染と淋病感染が代表的だ。抗生剤を服用することで治癒するが、完全治癒を目指す場合は、パートナーとともに服用することが必要だ。

何らかの問題を持っている

男性不妊で悩まれている方は、上記のように、精子になんらかの問題を持っていることが多いようだ。そのため、「人工授精」「体外受精」とステップアップすることもあるのだが、どうしても経済的な負担が重くのしかかる。

しかし、あきらめるのはまだ早い。

自分でも努力次第で「質の良い精子」を作ることが出来るかもしれない。では、いったいどのような対策があるのだろうか。

精子の運動率向上

当然、食事の栄養バランスはとても大切だ。なかでも、質の良い精子を作るもとになるといわれるのが亜鉛やビタミンEである。

「亜鉛やビタミンE」は、牡蠣やアーモンドなどに多く含まれているが、食事から十分に補給しづらい場合は、サプリメントを利用するのも一つの方法だろう。

そして、現代人特有の悩みともいえる「ストレスや運動不足」の解消に努めてほしい。少しぐらいのストレスなら、気持ちにハリを持たせるためにも必要だが、過剰なストレスは細胞をサビつかせ、老化を早める。これが精子力の低下にも影響する。

では、どのようにして精子を元気な状態にしていくのか。
そのひとつの方法として、「ミトコンドリアを元気にさせること」が効果的だ。

ミトコンドリアは体全体の細胞はもちろん、精子の生殖機能を働かせる細胞にもエネルギーを生産・配給する働きがある。筋肉を鍛えれば、体内に存在する細胞へエネルギーを生産・配給する「ミトコンドリア」の数も増えて一石二鳥だ。

また運動不足により血流が悪化すると、精子を作るのに必要な酸素や栄養素が行き届かなくなってしまう。そうなると精子の質も悪くなってしまうため、毎日少しずつでも運動するようにしよう。

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