2024年11月23日(土) 【不妊治療全般】
チョコレート嚢腫と不妊の関係とは?
チョコレート嚢腫とは
チョコレート嚢腫(のうしゅ)は、子宮内膜症性卵巣嚢胞ともいう。本来子宮の内面を覆っている子宮内膜が、子宮以外の場所で増殖し、剥離を繰り返す症状である。
卵巣に病巣を形成した子宮内膜症が進むと、卵巣内に嚢胞(のうほう)を形成する。
この嚢胞内に月経の際などに出血を繰り返すことにより、内腔に古い血液がたまってしまう。この状態をチョコレート嚢腫、またはチョコレート嚢胞と呼ぶ。
不妊治療成功者の症例
イースタティックミネラルES-27により卵子・精子のミトコンドリアの質を改善
放置すると不妊症になる?
チョコレート嚢腫=不妊症ではないが、不妊症になりやすい状態となってしまう。
・卵巣内に嚢胞ができ、膨れている状態となると排卵が起こりづらい
・卵管が癒着して、卵子が子宮へ運ばれない
排卵されなければ、受精することも難しくなり、子宮へ到達できなければ着床もできない状態であることから、不妊にも大きく関わっている。
いくら卵子や精子の質を上げていても、受精や着床が難しい状態では意味がなくなってしまう。
また、チョコレート嚢腫は放置すると、破裂したりガン化する恐れがあるため、早い段階で治療することが望ましい。
薬物療法と手術療法による治療が可能
腫瘍の大きさ、年齢、妊娠を希望するかなど医師と相談の上、優先順位を決めて治療を進めていこう。
子宮内膜症を原因とした疾患は、たとえ軽症でも妊娠率が低下する。
チョコレート嚢腫を持っている人が、不妊治療で排卵誘発を行うと症状は悪化するケースが多くなる。しかしながら、妊娠することで生理が止まり症状が軽くなることから、不妊治療に臨むことがチョコレート嚢腫の治療にも繋がる。
より妊娠しやすいカラダにするために
妊娠を希望するなら、チョコレート嚢腫の治療とともに、日頃から妊娠しやすいカラダづくりを行うことも必要だ。特に重要になるのが、質の良い卵子が育っていることだ。
質の良い卵子を育てるためには、卵子にエネルギーを届ける「ミトコンドリア」の活性が有効だ。方法としては、食生活の見直しや有酸素運動のほか、最近では手軽に取り入れられるサプリメントなどが用いられている。