2024年11月22日(金) 【卵子対策】
卵巣年齢検査でわかることとは?
卵巣年齢と不妊
特に女性は男性と違い、卵子を新たに作り出すことをしない。母親のお腹の中にいる時に作られた「原始卵胞」を卵巣に保存している状態なのだ。
保存されているということは、35歳の卵子は、35年経った卵子ということになり、他に使えなくなった卵子は卵巣の中でなくなっていく。
それにより、女性の中には卵巣内の卵子が減るスピードが早すぎるため、20代や30代で閉経(早発閉経)を迎えてしまう方もいるのだ。そのため、卵巣年齢は不妊にも大きく関わってくるのだ。
不妊治療成功者の症例
イースタティックミネラルES-27により卵子・精子のミトコンドリアの質を改善
卵巣年齢検査(AMH検査)とは
卵巣年齢検査(AMH検査)とは卵巣の年齢を調べる検査であり、月経周期に関係なく血液検査で調べることができるうえ、最も簡単で正確な検査だと言われている。
卵胞から分泌されるホルモンを測定
AMHは抗ミューラー管ホルモンと呼ばれ、卵胞から分泌されるホルモンで血中のAMH値は、女性が生まれた時にすでに持っている原始卵胞から卵子へ発育する数を表していると考えられる。
AMH値が良好なほど卵子数が多い(=卵巣年齢が若い)と言われているが、いくら卵子数が多くても「卵子の質」が悪ければ、妊娠率は低い。逆に、AMH値が悪くても「質の良い卵子」であれば妊娠しやすいとも言える。
つまり、AMH検査は「不妊治療可能期間の目安」や「残っている卵子をどう有効活用するか」の判断にとても有効な検査である。
卵巣年齢検査の費用
検査内容は「採血」のみ。生理周期や食事制限などの制限は特にないため、いつでも検査が可能だ。費用は、保険適用外のため、だいたい5,000円~10,000円程度。これに診察代などは別途必要になる。
また、不妊治療の一環でのみ検査をしない病院もあるため、事前に確認が必要だ。検査結果は、3〜4週間後に自宅郵送か各病院への受取となるようなので、結果の受取方法も要確認である。
数値の見方
AMH値の使用単位には、『pM(ピコモル)』と『ng/ml(ナノグラムミリリットル)』の2つがある。そのため、各クリニックで検査を受けた際には、単位を確認する必要がある。
● 「4.2」の数字の場合
4.2ng/ml(ナノグラムミリリットル):年齢にもよるがまだ猶予がある値
4.2pM(ピコモル):早急に治療が必要な値
また、AMH値が0でも妊娠・出産した方はいる。そのため、「AMH値 0 = 卵子 0」ということではないのだ。しかし、AMH値が0の方は、検査から1年間で何とかしなければならないのは確実であり、確率は低い。
なおかつ、AMH値が悪いと卵子の採卵数が少なかったり、場合によっては採れないこともある。
妊娠するために最も重要な要素はより良い卵子を育てること
女性の加齢は、妊娠率の低下・流産率の上昇・胎児障害の増加・妊娠合併症の重症化につながる。そのため、見た目の若さにこだわらず、卵巣年齢の若さ・卵子の質にこだわるべきだろう。
卵子の質に関して諸説あるが、卵子そのものを良くするのではなく卵子の元となる細胞(ミトコンドリア)へ働きかけ良い卵子を育てることが一番の近道ではないだろうか。貴重な排卵を無駄にしないためにも、質の良い卵子を育てることが重要だ。
ミトコンドリアは卵子の質を向上させる大きな鍵
卵子や精子のエネルギー製造装置の役割を担っている「ミトコンドリア」を元気にさせることが一番の近道だろう。
ミトコンドリアを活性化させるための方法としては、以下の3つが代表的なものだ。
いずれも共通することは「身体に負荷をかける」ということ。「身体に負荷がかかる=エネルギーが必要である」とミトコンドリアが認識し、活性化するという仕組みだ。
規則正しい生活を基本として、生活リズムに無理のない範囲で卵子の質の改善を行ってみるとよいだろう。