2024年11月21日(木) 【流産 不育症】
不育症の検査から治療までの費用とは?
「不育症」とは、妊娠はするもののお腹の中で胎児が育たず、流産や死産を繰り返して子供が持てないことである。
原因はいろいろと考えられるが、染色体異常や、血が固まりやすく胎児に必要な酸素や栄養素を届けることができない抗リン脂質抗体症候群などの場合が多い。
不妊治療成功者の症例
イースタティックミネラルES-27により卵子・精子のミトコンドリアの質を改善
主な検査項目
不育症が疑われる時は、主に次のような検査をする。
・ 子宮筋腫や子宮奇形 :1,500〜5,000円前後(保険適用)
・ ホルモンバランス :1,000~9,000円(保険適用)
・ 血栓性の素因 :1,000~9,000円(保険適用)
・ 生殖ストレス :1,000~9,000円(保険適用)
・ 感染症 :1,000~9,000円(保険適用)
・ 自己抗体異常 :5,000円前後〜
検査費用はそれぞれの項目ごとに異なり、安いものでは500円、高いものでは50,000円などと大きな開きがある。平均的にみると、大体50,000円前後のようだ。もちろん、保険が適用されるものもあるため、事前に確認が必要だ。
また、子宮の形以外はほとんどが血液検査で、どれを受けるかはその時の体の状態や患者さん本人の希望による。
不育症の原因
赤ちゃんがお腹の中で育つことができない時には、赤ちゃん自身の染色体に異常があって自然淘汰されてしまう場合と、親側に赤ちゃんがちゃんと育つことのできない事情がある場合に分かれる。また、その両方が複雑に絡み合っていることもあるだろう。
不育症の検査では、まず「原因が何なのか」を明らかにし、必要があれば適切な治療へと進んでいく。原因を取り除くことで無事に妊娠できるケースも多いので、できれば夫婦揃って受けておくと良いだろう。
主な治療
検査の結果、治療が必要となった場合は、主に次のような治療が施される。
低用量アスピリン療法
抗リン脂質抗体症候群により、血液が固まりやすい状態になっている患者さんに対して行われる。
放置していると血栓ができて胎児への栄養補給に支障が出るので、少量のアスピリンで血液の凝固を防ぐ。費用は1錠あたり10円ぐらいなので、経済的な負担に関してはそれほど心配ない。
また、定期的なカウンセリングも同時に行われる。不安やストレスも胎児の居心地を悪くする原因になるので、心配なことがあれば医師に打ち明けてアドバイスをもらうようにしよう。
もし糖尿病などの病気が発見された場合には、専門医の診察や治療も必要となる。
受精率や着床率を上げるために
不妊治療とは切っても切り離せない受精率やその後の着床率を上げるためにはどうすればいいのか?
そこには卵子や精子の質が関わってくる。卵子の老化という言葉を耳にしたことがある人は多くいるだろう。生活環境や年齢によって卵子が老化してくるというものだ。もちろん精子も例外ではない。
卵子と同じく、生活環境・年齢・ストレスなどで運動率や数に違いが出てくる。
着床しやすい環境にするには、「ストレス」「悪い生活習慣と食生活」の改善は必要だろう。
栄養バランスのとれた食事、規則正しい生活、ストレスを抱え込まないようにするなどの見直しも大切だ。