2024年11月22日(金) 【不妊治療全般】
不妊治療の基礎、検査から治療の流れとは?
特に避妊をしているわけでもないのに1年以上子供ができない場合、不妊症を疑ってもよいかも知れない。
一般的な不妊症の定義は、「定期的な性生活を送り、特に避妊などをしていないのに、1年以上妊娠しない場合」の状態を指す。
「もしかして、不妊?」と感じたら、一度不妊症の検査を受けてみてもよいだろう。
不妊治療成功者の症例
イースタティックミネラルES-27により卵子・精子のミトコンドリアの質を改善
しかし、多くの人にとって婦人科に足を踏み入れる機会はそれほど多くなく、どのように検査や治療が進んでいくのか不安に感じることもあるだろう。
まず、どの施設で相談をすれば良いのかということだが、これは女性なら婦人科と産婦人科、男性ならそこに泌尿器科が加わる。近頃は不妊治療を専門としたクリニックも増えているので、最初からそうしたところを選択するのも一つの方法だ。
ちなみに、婦人科と産婦人科の違いであるが、婦人科が女性特有の病気を専門としているのに比べ、産婦人科はお産も取り扱っている。
産婦人科の医師はどちらかというとお産重視であまり不妊に関しての知識が豊富じゃないケースもあるので、どっちを受診するべきか悩んだら婦人科のほうが適切だろう。
検査から治療までの流れ
検査から治療までの流れは、大きくわけて3段階の次のようになる。
問診
結婚した日付や不妊歴、中絶経験の有無、基礎体温の状態などについて質問される。答えにくいものもあるが、スムーズに治療を進めるには重要なことなので、できるだけ正直に答えよう。
内診
医師が直接触診し、子宮や卵巣の状態を調べる。ちなみに、超音波を併用して画像で確認するのが一般的だ。男性の場合は、数日間の禁欲の後、精液を採取して精子の数や運動量などのチェックを受ける。
治療方針についての相談
検査結果やこれまでの経過を元に、どのような方法で治療を進めていくのかを決定する。
年齢が比較的若くて特に病気等がなければタイミング法から始めることが多いが、患者さんの年齢が高かったり、精子に問題がある場合には最初から体外受精を勧められることもある。
これらに加えて卵管の通りを調べる卵管造影検査や、卵子の元になる卵胞の数を調べるAMH(抗ミュラー管ホルモン)検査もある。
検査結果によっては年齢に関係なく、体外受精を勧められるといったこともあるため、不妊治療を始める前にまずはなにが原因かをきっちりと調べることが大切だ。
より妊娠しやすいカラダにするために
より早く妊娠するためには、日頃から妊娠しやすいカラダづくりを行うことも必要だ。なぜなら、妊娠するためには、質の良い卵子と精子が絶対的に必要になるからだ。
いざ排卵が始まった時に、その卵子と精子の質が悪ければ妊娠率は下がってしまう。だからこそ、卵子と精子の質を高めるために、規則正しい生活が欠かせない。
規則正しい生活・バランスのとれた食事
夜更かしや添加物だらけの食事、運動不足、喫煙、アルコール、ストレスが当たり前になっている人は、少しずつ生活を変えていこう。
寝る時間を一時間早めたり、自炊の回数を週に1、2回増やしたりするだけでも効果はある。
適度な運動
エネルギーを放出して卵子と精子を活性化させてくれるミトコンドリアの数を増やすことも大切だ。ミトコンドリアも、やはり規則正しい生活によって作られる。
特に筋肉の中にミトコンドリアは多く存在するので、筋力トレーニングを日課にすると良いだろう。
質の良い卵子、質の良い精子を育てるために心がけることは、日頃の生活を整え、ミトコンドリアを増やすカラダづくりを意識していきましょう。