2024年11月21日(木) 【不妊治療全般 , 不妊症、不妊治療の最新情報】
長引く妊活・不妊治療を成功させる新常識とは?
不妊治療がなかなかうまくいかないというご夫婦は多い。不妊の原因が特定できないため、妊活、不妊治療が長引いてしまいがちだ。
ところが近年、これまで原因不明とされてきた不妊症の多くが、卵子や精子の老化にあるとわかってきた。NHKのクローズアップ現代でも特集され、大きな話題を呼んだのは記憶に新しい。
卵子や精子の老化はどのようにして起きるのだろうか。
▶︎ミトコンドリア活性によって【最高齢47歳】40代夫婦83組が妊娠
卵子や精子の老化に関わるミトコンドリア
卵子や精子の老化には、細胞内の「ミトコンドリア」が深く関わっている。
ミトコンドリアは体内のエネルギーのほとんどを作り出している器官で、卵子や精子のエネルギー源にもなっている。
このミトコンドリアが加齢や生活習慣の乱れで働きが弱まる=老化すると、卵子や精子がエネルギー不足になり、老化してしまうのだ。
卵子や精子の質は、不妊治療の成功率にも大きく関係している。健康な卵子は、受精から着床までの確率がより高まる。また健康な精子は運動率が高く、より受精しやすくなると考えられるからだ。
ミトコンドリア活性は不妊対策の新常識
不妊治療に成功した83組の夫婦にアンケートを取ったところ、およそ9割の方がミトコンドリアを意識した対策を取っていたことがわかった。
今や多くの妊活夫婦がミトコンドリア活性による卵子や精子の質の向上を目指すことが一般的になりつつあるようだ。
ミトコンドリアは、運動や空腹などで身体に負荷をかけると活発化する特性がある。
そのため、対策として適度な運動やファスティングを取り入れるといった方法が多かった。
また、手軽に取り入れることのできるサプリメントは、回答として2番目に多い。
不妊治療に成功した夫婦は、ミトコンドリア活性法を複数併用しており、自分の取り入れやすい方法でミトコンドリアを活性化させ、卵子や精子の質の改善に取り組んでいたようだ。
卵子や精子の質が低下していると、いくら治療やタイミングを取ったとしても、妊娠は難しい。
不妊治療について悩んでいる夫婦は、生活習慣の改善と共に、ミトコンドリア活性にも一度取り組んでみてはどうだろうか。