2024年11月22日(金) 【不妊治療全般】
人工授精AIH後の痛み、出血の原因とは?
人工授精(AIH)を行った後で、お腹が痛くなることがある。原因はいろいろ考えられるが、次の4つが原因としてよく挙げられている。
不妊治療成功者の症例
イースタティックミネラルES-27により卵子・精子のミトコンドリアの質を改善
1. 器具で子宮が傷付く
AIHをする時は、カテーテルで精子浮遊液を吸い込んだり、精子を注入したりするが、この時、カテーテルでうっかり子宮の中を傷付けてしまうことがある。
2. 洗浄成分による刺激
AIHで使う精子は、不純物を取り除いて質の良いものだけを残すために洗浄濃縮される。この時に使われる洗浄成分が腹膜を刺激して腹痛が起こる場合もある。
3. 卵巣の腫れ
排卵誘発剤を使った場合は、卵巣が腫れるケースもある。腹痛に伴ってお腹が張るような感覚があれば、このケースである可能性が高い。
出血の原因
AIHを受けた後、出血が見られる場合もある。
これは人工授精時に使われる管が子宮頸管を傷つけて起こる場合が多いので、ほとんどの場合心配する必要がないが、量が多かったり、長く続くようであれば医師に相談しよう。
抗生物質は指示通りに
人工授精後に重要なのが、処方された抗生物質をきちんと忘れずに飲むことだ。
AIHはカテーテルという異物を膣内に挿入するものなので、感染が起こる可能性はゼロではない。薬を飲めばそうした感染の原因となる菌を殺すことができるので、医師の指示には必ず従うようにしよう。
より妊娠しやすいカラダにするために
人工授精を行うとともに、日頃から妊娠しやすいカラダづくりを行うことも必要だ。なぜなら、妊娠するためには、質の良い卵子と精子が絶対的に必要になるからだ。
いざ排卵が始まった時に、その卵子と精子の質が悪ければ妊娠率は下がってしまう。だからこそ、卵子と精子の質を高めるために、規則正しい生活が欠かせない。
規則正しい生活・バランスのとれた食事
夜更かしや添加物だらけの食事、運動不足、喫煙、アルコール、ストレスが当たり前になっている人は、少しずつ生活を変えていこう。
寝る時間を一時間早めたり、自炊の回数を週に1、2回増やしたりするだけでも効果はある。
適度な運動
卵子や精子はミトコンドリアをエネルギー源として活動している。
ミトコンドリアとは私たち人間の細胞ひとつひとつの中に存在し、私たちが活動するために必要なエネルギーの90%をもまかなっている小器官だ。卵子や精子の活動エネルギーも例外なくこのミトコンドリアがまかなっている。
運動不足はミトコンドリアの活動低下を招く。いわばミトコンドリアが眠ったような状態になり、エネルギーを発揮しなくなってしまうのだ。
適度な運動でミトコンドリアを活性化させることで、卵子や精子にしっかりエネルギーを供給することができ、質が改善して妊娠率が向上するのだ。